7月26日、土曜日。今日は診療終了後、小田急ホテルセンチュリー相模大野の「ブロッシュ・ボア」で当クリニックの納涼会でした。
今週は通勤の電車内で‘‘「人は死ぬ」それでも医師にできること’’(名郷直樹著)を読みました。著者はへき地医療に従事したのち、現在は東京北社会保険病院の臨床研修センターで医学教育に携わっている方です。
以下に、印象に残った文章を列記・・・
「(医師には)死ぬのを止めることなんかできない。むしろ死ぬのを邪魔しないことのほうが重要かもしれない」
「必要なのは患者の立場に立つことではない。患者の立場に立っていない自分自身を認識することだ」
「丁寧な振る舞いは、暴力的な振る舞いと似ている」
「次の時代の王道は今の時代の邪道から生まれる」
「ひとはわからないことをわからないとわかっているといい、わかっていることをわかっていないとわかっていないという」
「人間は、成長して、それを自分の言葉であると思い込んで外に出すようにできている」
「どっちを向いても前!」
(以上、本書より。順不同。)
特に都市部では、最後は自宅ではなく病院で亡くなる方が圧倒的に多いため、本来自然なことである「人の死」が日常生活から切り離されてしまっています。現代は死が自然な感覚として受け入れ難くなっていると思います。多くの医師の感覚は、「生きていてあたり前」では無く「死ぬのが自然」なのだと思いますが、この辺りが一般的な考え方とズレがあるところかもしれません。
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