11月1日土曜日。世間は3連休でしょうが、ここ数日の気温の低下でカゼの方が今日も数多く来院されました。昼休み無しで夕方まで頑張りました~。
今週通勤時に読んだ「徳川将軍家十五代のカルテ」(新潮新書、篠田達明著)には歴代将軍の死因が詳細に述べられています。著者は整形外科医です。NHK大河ドラマ篤姫では、先日14代将軍の徳川家茂が21歳の若さで亡くなりましたが、死因は脚気(かっけ)心だったそうです。
脚気はビタミンB1の不足により起こりますが、江戸時代にビタミンB1を含まない精米された白米食べる習慣が普及し、以後多くの患者を出しました。
家茂は大の甘党で、増上寺から発掘された遺体でも30本も虫歯があったそうです。脚気があるところに虫歯がもとで体力と抵抗力が落ちて病状が悪化。糖分はビタミンB1を消費して脚気を悪化させますが、見舞品には甘いものばかり・・・。
脚気は戦後国民の栄養状態の改善に伴い激減しましたが、ジャンクフードやアルコール依存など極度の偏食でも脚気が起こります。
今は過食によるメタボリック症候群が問題になっていますが、今も昔も食事のバランスを考えることは健康管理に重要ですね~。
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