最近「花粉症の注射はしていないのですか?」とたずねられることが多くなりました。申し訳ありませんが当院では実施していません。近隣でも注射をしている施設がある様ですが、これはケナコルトなどのステロイドの筋肉注射です。確かにステロイドの抗アレルギー作用は絶大で、かつ長期間に亘って効果が持続します。しかし問題は副作用。注射部位の萎縮(皮膚の陥没)、感染症の誘発や悪化、糖尿病や胃潰瘍の悪化、気管支喘息の誘発、副腎皮質機能不全、ニキビや吹き出物の悪化、生理不順や不正出血などなど。厚生労働省の班研究がまとめた鼻アレルギー診療ガイドラインでもステロイドの全身投与、特に筋肉注射は、副作用のため望ましくない方法とされています。
長くても5月の連休前までですから、リスクをとるより内服薬や点眼、点鼻薬で対処しましょう~。
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