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スイスの鉄道の話し

6月26日金曜日。朝から天気良好。気温がぐんぐん上がって30℃を超えたようです。

クリニックは朝から混雑。特定健診の方たちが、どうしても朝に集中してしまいます。特定健診は10時間以上の空腹で検査が原則なので、朝食を抜かなければならないからでしょうが、朝食を食べて昼食を抜いて夕方検査という手もあります。午後は空いていますよ~。

今日は何故か咽頭痛や熱、咳などのかぜ症状の方が多くなりました。午後も混雑が続いてヘロヘロに。夜なべ仕事も捗らず、残った仕事が次第に山積みに。

今週の電車内の読書は、先日近所の書店で見つけた「時刻表に見るスイスの鉄道」(大内雅博著、交通新聞社新書2009年6月15日発行)。交通新聞社新書は今回創刊されたシリーズのようです。本書は時刻表を通して、洗練されたスイスの鉄道運営の現状を紹介しています。

スイスは九州ほどの小さな面積ですが、鉄道網は発達していて約5000Kmにも及びます。しかもその運営は独自の思想とシステムのもとで実に整然としています。

以前、私も何度かスイスへ列車に乗りに出かけたことがありますが、飛行機を降りるとすぐ空港の地下からスイス各方面への列車に乗ることが出来ます。下の写真はチューリッヒ空港駅に停車中の2階建ての列車。

特筆すべきは、主だった駅では各方面行先別に毎時発車時刻がきれいに揃っていることです。毎時〇分と×分は△行きという具合です。しかも途中駅での乗り換えパターンも統一され、乗り換え時間が最小になるように設定されています。下の写真はフランス語圏のモントルーの時刻表。チョッと見難いですが、毎時「分」と「列車種別」と「行先」が揃っている美しいダイヤ。

スイスの鉄道はほぼ完全に電化されていて、電力は6割水力、4割原子力だそうです。下はイタリア語圏のルガノ駅でイタリアミラノ行きの国際列車。電気機関車が客車を引く方式は日本ではほとんど見られなくなりました。

下の写真はドイツ語圏のルツェルン駅でのローカル線用電車。ローカル電車もオシャレで洗練されたデザイン。

フランス語圏のモントルー駅。スイスでは列車が混んでいて座れないということがまずありません。なんで経営が成り立っているのか不思議なくらいですが、どうも国から多額の補助が出ているようです。

自転車用の車輌もあります。自転車と列車をうまく使ってエコ通勤なんて姿も良く見かけます。

こちらはローザンヌ駅でのICN振り子式電車。カーブの多い路線でもスピードが出ます。

合理的で洗練されたスイスの鉄道運営は、日本でも多々見習うべき部分があります。

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