9月16日水曜日。雨が上がり晴れました。天気が日毎に変わるのは秋のためでしょうか。
クリニックは朝から混雑。特定健診も大詰めです。午後は夕方になって風邪症状の方が多め。中にはインフルエンザの中学生も。やはり学校を中心に流行が拡大しているようです。
昨日15日、日本感染症学会から緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」(第2版)が出されました。
あくまでも一般医療機関向けで患者さん向けではありませんが、この中で強調されているのは、「新型インフルエンザは決して“弱毒”ではない」こと、「抗インフルエンザ薬で早期から積極的に治療すべき」こと、「迅速診断キットに頼り過ぎないこと」です。
今回の提言の中では、日本で新型インフルエンザの死亡例が諸外国に比べて少ないのは、患者の早期受診と早期治療開始によるものと考えられ、今後の蔓延期においても可能な限り全例に対する発病早期からの抗インフルエンザ薬による治療開始が最も重要だと述べています。
またインフルエンザウイルス迅速診断キットは新型インフルエンザでは感度は50~60%の陽性率にすぎないこと、その上発生数が莫大になった時には迅速診断キットの入手が困難になるので、患者が受診しても診断キットがない、キットがあってもなかなか陽性所見が得られない、といった事態が起こり得る。現在の迅速診断キットにしてもA型とB型の鑑別以上のことは行えないので、キットがあってもなくても臨床現場では新型をその場で確定診断することは現在不可能であることを強調し、迅速診断キットに依存し過ぎる現状に対して注意を促しています。
写真は涼しくなってもまだまだ元気なアゲハ。秋の花々の間を飛び廻っていました。
どんな虫嫌いの人でもカブトムシとアゲハくらいは判るポピュラーな昆虫ですね。
因みにこの写真のアゲハはオスです。何故って?。それは後翅の前端に黒斑があるからです。メスにはこれがありません。
明日も天気は良好のようです。
コメントする