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食堂車の話

2月19日金曜日。晴れ。相変わらず10℃に届かない寒い一日。

今日のクリニックは朝の出だしは平穏でしたが、10時過ぎから混雑気味に。風邪や感染性胃腸炎の方がまた増えて来た様です。ここ数日寒かったせいでしょうか。今日は久しぶりにインフルエンザの方もお2人。

午後も同様の状況で、最終的には今月に入って最も患者さんの多い日になりました。とは言うものの先月までと比べれば大した事はありませんが~。

今週は、通勤電車内で「食堂車乗務員物語」(宇都宮照信著、交通新聞社新書、2009年12月15日発行)を読んでいました。著者は昭和44年に日本食堂に入社され、数々の食堂車に常務され、現在は九州鉄道記念館副館長をされている方。

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食堂車の歴史から始まり、実際の乗務経験中の数々の体験談が語られています。昭和44年から急行「雲仙」に乗務されていたそうですが、当時の食堂車「オシ17」はまだ石炭レンジの時代。火起こしから煙突掃除までしなければならず、火力の調節の難しい石炭レンジの扱いにはだいぶ苦労された様です。昔は食堂車も煙をはきながら走っていたのですね~。でもオシ17は昭和47年11月に北陸トンネル内で火災を起こして30人が亡くなる事故を起こし、これを契機に全廃されてしまいました。

本書からは、狭くて揺れる車内での調理器具や調理法の工夫、また過酷な勤務体制(夜は食堂車の椅子を並べて寝ていたそうです)など、当時のまだ食堂車が全盛だった時代が窺い知れます。

下の写真は以前にもお見せした食堂車ナシ20が付いていた頃の20系客車時代の寝台特急「はやぶさ」。20系以降は電気レンジ。手前の厨房部分にはコックさんが2人見えます(昭和50年3月東海道本線根府川、再掲)。

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こちらは同じ日に撮った14系客車時代の寝台特急「さくら」のオシ14。床下には大きな水タンクが付いています。当時はブルートレインの食堂車には乗ったことが無かったので、羨ましく眺めていました。

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昭和50年3月の山陽新幹線博多開業に合わせて、新幹線にも一時食堂車が連結されるようになりましたが、時代の流れで次第に利用客が減少。新幹線の食堂車も平成12年には全廃になってしまいました。今では食堂車付きの列車は特殊な3列車のみとなってしまいました~。

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