5月27日木曜日。曇り時々晴れ。
今日はフリーの休診日。今週末(5月29日、30日)と来週末(6月5日、6日)は中央線の甲府と小淵沢の間で臨時のSL列車「SLやまなし」が運転されます。先週末(22日 、23日)と25日~27日まで(つまり今日まで)、本番運転に備えての訓練運転が行われるとの情報をキャッチしました。これはどうしても出動しなければなりません。
昨夜帰宅が遅かったのでやや辛かったのですが、朝6時に家を出て新宿7時発の「スーパーあずさ1号」で甲府へ。平日なので車中は空席が目立ちます。
甲府から普通列車に乗り換えて日野春駅で下車。なぜ日野春かというと、高校時代から頻繁にオオムラサキを見に来ていたので土地勘があるから。徒歩20~30分の線路端へ。
日差しが暑いものの、周辺では春の蝶ウスバシロチョウがまだ飛んでいました。ウスバシロチョウはこう見えてもアゲハの仲間。
付近ではちょうど今が田植えのまっ最中。美しい季節です。
線路端で待つことしばし、上り勾配を大きなドラフト音を轟かせ、黒煙を上げながらD51498がやって来ました!。
客車は短めの4両。後ろにはDE10型ディーゼル機関車がついています。D51は十分に牽引力はあるので、力を補う補機としてではなく、終点で方向転換が出来ないための帰り道の誘導用にディーゼル機関車が付いているのです。周辺に大量の煙を残して通過。
通過後、すぐに日野春駅へ戻り普通列車で小淵沢へ。先に着いていたD51はまだホームに停車中。D51の周囲は見物や記念撮影の人が大勢。
その後一旦松本方面に引き上げた後、バックで側線に入り、ここで機関車整備が行われます。小淵沢ではここから分岐する小海線から蒸気機関車が無くなったのが昭和48年。既に給水設備が無いので、なんと給水車から消防車のポンプを使って給水。
今回の中央線での運転に備えて煙突の上には集煙装置(トンネル内で煙に巻かれないように、煙をスムースに後方へ誘導する装置)を装備しています。
またデフレクター(除煙板)はオリジナルタイプから国鉄後藤工場式の切り取りタイプに変更されていますが、チョット不似合い?。
鷹取工場の製造銘板も今回から付きました。機関車の所属を表す甲府の「甲」の文字が目新しく見えます。運転台とテンダー(炭水車)の間から八ヶ岳が小さく見えます~。
脇を「スーパーあずさ」が駆け抜けます。現役時代にはあり得ない組み合わせ。
客車の表示にはわざわざ「SL試運転」の標記が出ています。この12系客車は大阪万博(昭和45年)の輸送用に作られた客車ですが、実はこの客車も今となっては貴重な存在です。
小淵沢には機関車の向きを帰る転車台(ターンテーブル)も無いので折り返し列車はディーゼル機関車が先頭で、D51は後ろにくっついて甲府まで戻ります。しかも下り坂なので煙は期待出来ないので今日はここまでで終了~。
小淵沢12時45分発の「あずさ16号」で早々に帰路に着きました。昼食は車中で小淵沢の名物駅弁「高原野菜とカツの弁当」。自分が小学生の頃にはあった駅弁なので、既に40年以上の歴史がある駅弁でしょう。
途中、西八王子での人身事故の影響で約30分遅れ。
電車が遅れたため?余計な「笹子餅」を車中で買ってしまいました~。“限定”の電車のラベルが目に入ってしまったので・・・。帰宅後はラベルだけそ~っとはがして・・・まだ中は食べていません。
それでも午後3時過ぎに新宿に戻って来ました。
良い気分転換になりましたが、日射しが強かったせいか帰宅して自分の顔を鏡でみたら日に焼けて真っ赤。 明日までに“証拠”!?を隠滅できるでしょうか~。