8月21日土曜日。晴れ。また厳しい暑さが戻って来ました。
クリニックは、朝のうちは空いていましたが、昼前にやや混雑するいつもの土曜パターン。でも午後からは予約外の方は少なくて閑散としていました。ちょうど高校野球の決勝戦の時間だったから??。残念ながら東海大相模は興南との決勝戦で敗退~。
今週は電車内で「そこに日本人がいた!ー海を渡ったご先祖様たちー」(熊田忠雄著、新潮文庫、平成22年6月1日発行)を読んでいました。幕末から明治にかけて、自分の意思、もしくは海難事故、漂流などで、異国の地に渡って数奇な人生を送った日本人の記録。驚くのはそれがほとんど世界中にまたがっていること。
可哀そうなのはニュージーランドに最初に上陸したとされる野田朝次郎の話。長崎の船大工だった父親は、明治13年頃に入港中の英国船の修理をたのまれましたが、その仕事ぶりに満足した英国船長に招かれて船内で飲酒。ほろ酔いになって同伴していた7~8歳の息子、朝次郎を残したまま下船してしまいました。出港した英国船が朝次郎の存在に気付いたのは、もう後には戻れないはるか洋上。途中日本へ向かうというドイツ船に引き継がれたものの、結局日本には寄港せずにそのまま世界を巡って最終的にはニュージーランドに定住することに・・・。
またいわゆる「からゆきさん」が、東南アジアばかりではなく、ロシアのウラジオストックからマダガスカル、南アフリカまで進出していたことは驚きです。その他、新天地で成功した日本人の事例がたくさん。現代よりも幕末から明治の人達はスケールの大きい人が多かった(?)のでしょうか。そのバイタリティーには脱帽~。
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