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下津井電鉄の車内広告

7月23日土曜日。晴れ。今日も上着が欲しいくらいに気温が低めの朝でした。

クリニックは、午前中はほどほどの混雑でしたが、午後からは平穏。いつもの土曜日パターンです。

診療終了後は事務仕事。月末に向けてやらなくてはいけないことがたくさん。夜は少々遅くなって帰宅しましたが、久しぶりに蒸し暑さが戻って来た感じ。

最近少し景気が上向いて来たのか、単に時期的なものなのかは判りませんが、一時激減していた小田急線の車内広告がまた増えて来ました。

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ところで、今まで車内広告で最も印象に残っているのは、昭和57年(1982年)1月に岡山県の下津井電鉄で見た車内広告。

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何と唯一の車内広告が手書きの広告募集の広告。しかも1ヶ月750円は当時としてもビックリする破格の安さ。思わず写真を撮ってしまいました。

下津井電鉄は、大正2年に味野町(後の児島)-茶屋町間、大正3年に味野町-下津井間を開通させた路線21kmの歴史ある瀬戸内の小私鉄。軌間は762mmのいわゆるナローゲージ(ちなみに小田急線は1067mm)で、軽便鉄道としては遅くまで生き残っていました。

下の写真は、終点の下津井駅に着いた昭和36年製の最新型!?電車。

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車体幅が狭いので、足の長い人が向かい合ったら膝が付きそうな車内です。天井は低くて吊革はありません。

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下津井駅の構内には2面3線のホームと車両工場、本社を兼ねた駅本屋、それに保存車両、駐車場も兼ねている様で、雑然としていました。

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下津井は古くから風待港として栄えた港町。狭い町にしては駅前広場は広くて立派。

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明治43年(1910年)に国鉄宇野線が全通するまでは、下津井 - 丸亀間航路が本州と四国とを結ぶ主要ルートだったそうですが、宇高連絡船の開通で利用者が激減してしまったため、下津井までの鉄道路線が計画されたそうです。

駅構内には古い車両が保存車両として展示されていましたが、放置されている様にも見えます!?。

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ご多聞に漏れずモータリゼーションの波にのまれ、昭和47年(1972年)に全路線の3分の2を廃止。昭和63年(1988年)の瀬戸大橋の開通に合わせて観光路線化を狙ったものの平成2年(1990年)末で鉄道事業は廃止となりました。

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当時はもちろんデジカメではなく、フィルム代も現像代も高かったので、あまり写真を撮っていないのが残念!。

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下津井の街を歩いて見ると、江戸時代に廻船問屋や遊郭が軒を並べた頃の面影が残り、しっとりとした静かな街でした。

現在は岡山県によって町並み保存地区に指定されているそうです。

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