医療法人 恒和会 宗内科・循環器科:神奈川県大和市鶴間にある循環器専門医による内科、循環器科クリニック tel:046-293-7774 fax:046-262-4445 E-mail: naika@yamatoclinicmall.com

予約はこちら!!
宗内科・循環器科 ホーム > 院長ブログ

« 前 | メイン | 次 »

鉄道100年の頃

10月15日土曜日。雨のち曇り。朝は小雨でしたが風が強くて荒れ模様でした。

今日のクリニックは相変わらず風邪症状の方が多め。土曜日は、平日は学校や仕事のために来院出来ない方たちが多いのですが、今日はそんな方たちがインフルエンザワクチンの接種にいらっしゃいました。

診療終了後は、紹介状のお返事書きや事務仕事。帰宅時は雨は上がっていましたが、夜9時近くになっても22℃もあって、なんだか蒸し暑い夜でした。

さて昨日14日は、明治5年の10月14日(旧暦の9月12日)に新橋~横浜間で日本最初の鉄道が開通したことに因んだ「鉄道の日」。今日は1日遅れで鉄道ネタを。

今から39年前の昭和47年(1972年)10月は、ちょうど鉄道開業100周年に当たっていたため、各地で様々なイベントが繰り広げられていました。当時中学1年生の身でしたので、遠出はなかなか許されず、中間試験が終わってやっとチャンスが巡って来たのが10月29日の八高線の蒸気機関車復活運転のイベントでした。当時は蒸気機関車の終焉が近い時期。既に八高線では2年前の昭和45年に蒸気機関車は廃止されていましたが、鉄道100年に合わせて蒸気機関車を借り入れて復活運転が企画されたのでした。

当日は早起きをして友人と八王子へ。八王子機関区の事務所で許可を得て構内に入ると既に大勢の先客。新宿寄りの構内のはずれに、羽越本線の酒田機関区から借り入れた現役のD51型蒸気機関車1002号機が鎮座していました。

正面では何人かが機関車に登ってナンバープレートの拓本を取っていました。今になって改めて写真を見ると機関車の周囲は子どもばかり(自分も子どもでしたが)。

img435

現場への入場が厳しい昨今ではとても考えられない光景ですが、当時の国鉄は大らかなものでした。

img437 

D511002は昭和19年三菱重工業製の戦時型。

img415

ドームの形状は戦時型の丸みの無いカマボコ型です。デフレクターにもランボードの高さに補強だか継ぎ目だかが入っています。

img427

テンダ(炭水車)はやはり戦時型で台枠の無い船底型。羽越本線の雪国仕様で、併燃する重油タンクやライトの覆いが装備されています。右側に見えるパイプはテンダ内の水を逃がす溢水管です。

img438

運転台の所属標記は借入先の八王子機関区の「八」。

img431 

線路の間の溝は石炭の灰を落とすピット。まだ八王子機関区から現役の蒸気機関車が消えて2年しか経っていませんでした。

img417 

当時の八王子機関区には、入れ換え用のディーゼル機関車DD13や旧型電気機関車EF10、11、13、15など、今では消滅してしまった貴重な機関車が多数配置されていました。後方に見える機関庫には、今は亡き旧型電機がゴロゴロしていましたが、蒸気機関車に気をとられて、そちらはほとんど写真を撮っていませんでした。今となっては返す返すも残念~。

img416 

下の写真は高崎第一機関区から来ていた新鋭DD51。

img434 

甲府機関区から来ていたED61は重連で中央線の貨物列車を牽いて活躍していました。昭和33年から18輌製造されましたが、1970年代には改造されて形式消滅しています。

img430 

やはり甲府から来ていたEF64は当時は新鋭機。現在でも少数が残っていますが風前の灯。

img432 

さて、八王子機関区をあとにして、走行写真を撮るべく八高線のディーゼルカーに乗り込みます。当時は非電化ローカル線で、沿線は牧歌的雰囲気でしたが、首都圏でのイベントとあってものすごい人出。金子駅で降りて東飯能方面へ歩くも、既に先客で入り込む余地がありません。

img418 img419 

やっと隙間に入り込んで、しばらくすると列車がやって来ました。緊張しながら本番に臨みましたが、シャッターチャンスでフィルムの巻き上げがひっかかって・・・。ジタバタする間に目の前を通過してしまって見事に撃沈~。

img420 

気を取り直して、高麗川で先ほどの列車と交換してやって来る上り列車を待ちます。待つことしばし今度はD51498牽引の列車がやって来ました。こちらは高崎第一機関区が坂町機関区から借り入れた機関車。

img442 

先ほどの様な失敗をしないように慎重に気を配ったつもりでしたが、今度はピンボケ~。

img444 img446

結局走行写真は下り列車も上り列車も撃沈。デジカメでオートフォーカスで秒間5枚・・・なんていう昨今では考えられない失敗ですが、走っている蒸気機関車を間近で見られただけで満足でした。

img447 img448

このD51498はこの八高線のイベント後そのまま廃車。2ヶ月後には借入先の高崎にほど近い上越線後閑駅前で静態保存されることになりました。

ところが保存状態が良かった同機は、その16年後の1988年に復元されて現役復帰!。今でもイベント列車に八面六臂の大活躍。

下の写真は2010年5月中央線小淵沢での姿。

IMG_5034

21世紀の今なお現役。ビックリです~。

| | コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 鉄道100年の頃

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.yamatoclinicmall.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1418

コメントする

詳細 パソコン画面表示 スマートフォン画面表示