10月2日、日曜日。昨夜から札幌泊まり。札幌は雨のち晴れたり曇ったりの不安定な天気でした。何と朝は6℃!。風は冷たくてコートが欲しい感じでした。
朝ホテルのカーテンを開けると、札幌の西側は意外に近くに山が見えました。
いつもの様に朝早く目が覚めたので、朝6時代には朝食を済ませて札幌駅へ。今日は「SLニセコ」の運転日なのでまずはご挨拶しておかねばなりません。「SLニセコ」は9月17日から11月3日までの週末や祝日に函館本線の札幌~蘭越間で運転されています。
札幌駅はディーゼル車の出入りが多いので、ホームへ上がると懐かしいディーゼルの音や匂いが立ち込めています。でも車輌たちは超近代的。
札沼線には旧国鉄型の気動車も残っていますが、近いうちに電化予定なのであまり長くは見られないかも。
8時過ぎになって先頭がディーゼル機関車DE151520、次位が蒸気機関車C11171の「SLニセコ」が入線して来ました。小樽までは先頭はディーゼル機関車ですが、小樽からは蒸気機関車が先頭に立ちます。
蒸気機関車付近は老若男女入り乱れて人だかり。
噴き出る蒸気が生きている証拠です。
C11型はタンク型機関車と言って、炭水車(テンダ)は無くて機関車本体に、両脇に水タンク、後ろに炭庫を抱えています。
炭水車が無いので後ろの見通しが良いため、バック運転にも適していますが、水も石炭もたくさん積めないので長距離運転は苦手です。
繋いでいる客車も正統の旧型客車で、とっても良い雰囲気。このまま乗って行きたいところですが・・・本業を忘れてはいけません。
8時31分に大きな汽笛で周囲を驚かせてからゆっくり発車、石炭の香りを残して札幌駅を出て行きました。下の写真は汽車が出るには近代的過ぎる札幌駅とJRタワーホテル日航札幌です。
さてこれからが今回の主目的の講演会です。会場はロイトン札幌。このホテルは大きなホールがあるので、札幌で開催される学会や講演会は大抵ここが絡んでいます。
今回は高コレステロール血症関連の講演会。慢性腎臓病(CKD)、冠動脈疾患、および動脈硬化疾患予防ガイドライン改訂に関する講演の3本立て。広い会場は全国から集まった医者で朝から結構一杯です。
高コレステロール血症はCKDを引き起こしますが、CKDは推定1330万人。症状が無いままに進行して、血液透析や心血管疾患の予備軍になるので要注意です。その道の大家の先生が次々に登壇して判りやすくプレゼンテーションして下さるので大いに役立ちますが、やはり製薬会社の主催ですので、主催者の意向を考慮した内容になっているかも!?。少し斜に構えて聴く必要があります。
午後からは晴れ間が出て来たので、3つの講演が終わってから懇親会には出席しないで会場を出ました。歩くには涼しくて丁度良い気温です。運動がてら大通公園へ。大通公園では「さっぽろオータムフェスト2011」の最終日。ご当地グルメがたくさん出店されていました。2009年9月にもシルバーウィークに開催された日本心臓病学会でここへ来てご当地ラーメンを食べたことを思い出しました。
途中で北海道庁旧本庁舎に寄り道。
今まで外観を見るだけで素通りしていたので、今回は内部も駆け足で見学。古い木造の階段や床が軋む音は、自分が通った小学校や中学校の木造校舎の感覚が思い出されて、郷愁に浸っておりました(一体いつの時代のことでしょう!?)。
そこから今度は北大へ。広い構内を散歩しましたが、日本の大学では有り得ない様な雰囲気。
公道ではありません。大学の構内です。自転車で移動している方を多数お見受けしました。
構内のはずれにある有名なポプラ並木まで久しぶりに来ました。随分前に台風で倒れて以来初めてかも。ポプラ並木を渡る風が強くなって来て震え上がるほど。寒くて長居は出来ません~。
寒くてだんだんと早足に。構内で最も立派な建物は北大病院。
新千歳空港までは1時間かかるので、このあたりで時間切れ。
昨夜遅くは閑散としていた空港内は今夕は人で溢れていました。飛行機もほぼ満席。
新千歳空港から夕方の飛行機で羽田へ。途中暗くなりかかった頃に見えた海岸線は被災地あたりでしょうか。
明日から新たな週が始まるかと思うと・・・憂鬱です~。
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