1月27日金曜日。晴れ。今日も朝は冷え込みましたが、日中は10℃近くまで上がった様です。
今日のクリニックは朝からそこそこの混雑。ここ数日テレビなどでも報道されている様に、当院でも日に日にインフルエンザの方が多くなって来ました。神奈川県でも、第3週(1/16~1/22)のインフルエンザ患者報告数が前数よりも大きく増加し、注意報レベルになったそうです。
ウイルスの型別では、AH3亜型(いわゆる香港型)が9割、B型が1割だそうです。AH1pdm09(いわゆる新型)は今のところ鳴りをひそめていて、散発的に稀に検出されているだけの様です。
今シーズンからクリアライン®というキットが使える様になりました。このキットの特徴は、従来のA型インフルエンザおよびB型インフルエンザに加えて、A型の従来型と新型を鑑別出来る点にあります。
下の写真は従来型のA型陽性の方。Cの部分のピンクの帯はコントロールなので、どなたでも出て来ますが、Aの部分に帯が出て来ているので従来型のA型の判定です。左は濃く出ている例、右は薄く出ている例。
当院では今のところ従来型のA型の方がほとんどで、(H1N1)2009のところに帯が出た方はまだいらっしゃいません。
先日今シーズン初めてB型の方がいらっしゃいましたが、下の写真がそのB型陽性の方。
クッキリと帯が出て来れば判定は超簡単!。でも問題はインフルエンザであっても陽性に出てこない例があること。特に発症早期は陽性率が低いのが悩ましい~。
ほんの少し前までは臨床症状のみでインフルエンザを診断していたのですが、インフルエンザ迅速診断キットがあるばかりに、今ではそれが許されない雰囲気に。診断キットの結果いかんで治療方針が左右されてしまうことも。患者さんも医者も診断キットを重用し過ぎですね~。
インフルエンザが疑わしい方は、まず診察してからインフルエンザ迅速診断キットで検査、その後結果が出てから結果の説明と処方という具合に、2回診察室へ入ってもらうため、人数の割には疲れました。診療終了時にはクタクタでした~。
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