3月2日日曜日。雨。3月最初の日曜日は冷たい雨が降ったり止んだりの生憎の天気。寒いし天気が悪いしで今日は出かけずに自宅で雑用をこなしておりました。そんな訳で今日はアップする写真がありませんので、先週日曜日の続きを~。
2月23日日曜日、朝9時前に関門トンネル人道を下関側から門司側へ抜けて海沿いを門司港駅へ。市街地を歩いていたら路面電車の姿が見えました。近付いてみると西鉄北九州線の100形148号でした。もとは北九州市立交通科学館で保存されていたものが、同館の閉館でここへ移って来たそうです。
昭和58年3月に初めてこのあたりを歩いた時はゴーストタウンの様でしたが、門司港レトロ地区として昭和63年から整備が開始され、平成7年3月にグランドオープン。今では小奇麗な観光地になっていました。
周辺には九州の玄関口だった頃の旧門司税関、旧大阪商船、旧門司三井倶楽部、門司郵船ビルなどの大正時代を中心とした建物が整備保存されています。向こう岸に見えるのは門司港ホテル。
でも今回の主要な目的は門司港駅に隣接している九州鉄道記念館を訪ねること(毎度“鉄”でスミマセン~)。
ここは2003年8月にオープン。九州ゆかりの鉄道車両や資料が保存展示されています。入場料は大人300円。
中央ゲートを入ると2両の蒸気機関車。先頭は筑豊炭田の石炭輸送に長い間活躍した大正時代の貨物機9600型蒸気機関車。
古い貨物機らしく武骨な外観。でも力持ちで現場で頼りにされていた様で、後輩機関車たちを差し置いて蒸気機関車としては末期まで使われていました。因みに国鉄最後の蒸気機関車になったのも北海道追分機関区の入換え用の9600型でした。
奥に進むとC59型1号機。幹線用の大型の旅客用蒸気機関車です。
直径1750ミリの動輪が3軸。かつては幹線筋で優等列車を牽いて疾走していました。
従台車は1軸。軸重が重いので線路規格の良い幹線以外で使用出来ないため、九州では鹿児島本線の熊本電化を機に昭和40年に廃車となりました。
先輪は戦前型のC59独特の丸穴ウェッブ付。
キャブには昭和15年の汽車会社の製造銘板。汽車会社は明治29年から昭和47年に川崎重工業に吸収合併されるまで存在した鉄道車両メーカー。C59型1号機は記念すべき製造番号2000番でした。
煙突の横、デフレクターのステーに取り付けられた小さな長方形の板はリンゲルマン煤煙濃度表。九州の蒸気機関車独特の装備でした。右下がキャブ側から見たところ。
何の飾りっけもない巨大なテンダー。
さらに奥に進むと、関門トンネルで使われたEF10型直流電気機関車や鹿児島本線で使われたED72型交流電気機関車の試作1号機。
戦前の代表的な機械式(クラッチで変速する方式)気動車キハ07型や・・・。
最近まで活躍していた485系、581系交直両用特急電車の姿。車内にも入れます。
平成21年の「富士」「はやぶさ」の廃止まで使われていた14系寝台客車もそのままの姿で展示。
さて車両展示場に隣接した高台に本館があります。本館は1891年に建築された赤レンガ造りの初代九州鉄道本社社屋を転用したもの。
2階建ての内部には明治時代の客車や九州関連の資料がたくさん。
九州独特のお椀型のヘッドマークも。
鉄道模型のジオラマも定期運転中。メインステーションは当然のことながら博多駅。
ひと回りして中央ゲートに戻ると、事務室の後側にEF303、ED761、クハ481-246の前頭部が置かれていました。
カットされてしまっているのが残念な車両たちです。
運転台は変な装飾は施されずに現役風です。
時間が無くて足早に一巡して来ましたが、また改めてゆっくり来たいと思います~。
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