5月15日木曜日。雨のち曇り。折角の休診日は優れない天気の一日でしたので、今日は10日前のゴールデンウィーク中の金沢駅のレポートを。
1年後の2015年の春は北陸新幹線金沢開業の予定です。それに伴って「北陸本線」直江津~金沢間はJRから経営分離され、3つの第三セクターの新会社「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」「IRいしかわ鉄道」に生まれ変わるため、1年後には在来線は大きく変貌しているはず。今はひっきりなしに特急が走っていますが、風前の灯でしょう。
5月5日の午後3時頃、金沢駅のホームに上がってみると、現在の北陸特急の主力681系「サンダーバード」の姿が。こちらは来春以降も金沢~大阪間で残ることでしょう。
ほどなく隣のホームに入って来たのは特急「はくたか」。首都圏と金沢を結ぶ主要ルートである上越新幹線の越後湯沢~金沢間を北越急行「ほくほく線」を経由して結ぶ特急です。
サンダーバードと異なる赤いカラーリングは六日町~犀潟間の「ほくほく線」を運営する第三セクター北越急行が所有する681系だから。
高規格の「ほくほく線」内は何と160km運転(!)で、それに対応した車輛です。
車輛の管理はJR西日本に委託されていて、金沢総合車両所の681系「はくたか」用編成と共通運用です。今日の「はくたか19号」は、前は北越急行、後はJR西日本の車輛でした。
でも北陸新幹線が開通すると「はくたか」が残存するかどうかは微妙。この赤バージョンの運命や如何に・・・。
一方、普通列車には国鉄の残り香漂う車輛が最後の活躍中。写真は国鉄時代に老朽化した急行型車輛を更新した413系。
ふと隣のホームを見ると、昔の常磐線を走っていた401系(いわゆる赤電)にそっくりな車輛が。まるで昔の上野駅地上ホーム!?。
この電車は七尾線用の415系800番代でした。JR西日本が1991年に七尾線を直流電化する際に、113系を交直流電車に改造した電車です。113系は東海道線や横須賀線でも走っていた近郊型直流電車。
交流機器は福知山運転所に所属していた485系から譲り受けたもの。2010年に塗装コスト削減のため赤一色の“赤電”になったそうです(輪島塗をイメージしているそうですが・・・)。現在の姿は節約に節約を重ねた結果です。
連結面を見たら「日本国有鉄道」と「近畿車輛昭和40年」の銘板が残っていました。なんと来年で50歳!。
いつまでも残っていて欲しいですが、現在でも走っていること自体が奇跡。もっと新しい車輛が既に博物館に入っています。
来春には様相が一変していることでしょう。東京~金沢間は2時間半で結ばれているはずです。
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