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ニースからアヴィニョン

8月27日水曜日から29日金曜日までの3日間は、連日雨が降ったり止んだりのグズついた天気続きでした。最高気温は22~24℃!。いきなり9月下旬から10月上旬の気温と言われてもね~。

クリニックは水曜日も金曜日も気温差のためか「かぜをひきかけた」(!?)方々で混雑気味でした。気温が急に下がる時はご用心~。

さて本日は先週の夏旅の続編。朝方ニースのビーチを散歩してから早くも10時ころにはニース駅へ。

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世界に誇るリゾート地の玄関口はなかなかの風格。1867年の開業だそうです。ちなみに日本の最初の鉄道開業(新橋~横浜間)は1872年。

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正式にはフランス国鉄(SNCF)のニース・ヴィル(Gare de Nice-Ville)駅です。

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駅舎内に入ってみると意外に手狭。バカンスシーズン終盤のためか、大きな荷物を持って列車掲示版を見上げる人々でごった返していました。

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どうしてこんなに混雑しているのかと思ったら、列車の出発ホームが掲示されるのが直前だから。掲示版には「少なくとも20分前」と書いてありましたが、本当に20分前でした。日本なら1ヶ月前に出る市販の時刻表に掲載されているのにね~。

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20分前になって発車ホームが判明すると、大きな荷物を持った乗客達が一斉にホームへ。美しいドーム屋根とホームの植栽がリゾート駅の雰囲気!?。

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今日はここコート・ダジュールのニース駅からプロヴァンスのアヴィニョン駅まで、フランスの誇るTGVに乗って移動する予定。

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TGV(Train à Grande Vitess)は、「高速列車」という意味のフランス語の頭文字をとったもの。

チケットはインターネットで取ってプリントアウトしただけ。フランス語のみなのが困りものですが、何となく必要事項は判ります。ニースは10時57分発でアヴィニョンは14時18分着。3時間21分の行程です。

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車輛は1996年に登場したオール2階建てのTGV-Duplex。

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車両の連結部分に台車がある連接方式で、両端の先頭車に見える車両は実は電気機関車。中間客車は8両で、1等車3両、2等車4両とBAR車輛1両。

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ホームが低いので、もの凄い巨体に見えますが、高さ4.3mで日本のE4系MAXの4.485mより僅かに低め。私どもの座席は1階部分でしたが、2階建て車両の宿命で天井は低めなので、やや圧迫感があります。それでも背の高い白人でも困らない程度ですから、大方の日本人には支障なしですよね~。

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営業開始前のBAR車を覗いてみると、カウンターと簡易イスだけで、いかにもビジネスライク。ちょっと安っぽい感じ(失礼~。)。

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さて定時になったら静々と発車。マルセイユまでは在来線なので、スピードは上がりません。海岸沿いを走り、トンネルを抜けて山間に入り、また海岸に出る・・・。駅名がカンヌとかトゥーロンとか横文字であることを除けば、特急「踊り子」で伊豆急下田へ向かって熱川とか稲取あたりを走っているのとさして違いがありません!?。

フランス国鉄の車両メンテナンスは日本より悪そうで、窓も薄汚れているので、折角の車窓が霞んでしまいます。

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ゴミゴミとした巨大な駅構内に入ると、そこがマルセイユ駅。ここで方向転換して発車するといよいよTGVの専用線。次の駅、エクス・アン・プロヴァンスを発車した途端、それまでのトロトロ運転が信じられないような高速運転になりました。TGV地中海線の最高速度は320kmです。なぜか同じ320km運転の東北新幹線「はやぶさ」よりも迫力が感じられました。もっともどちらも正気の沙汰とは思えませんけど・・・。

アヴィニョンTGV駅には、かっとばしたのに理由もなく(?)10分遅れで到着。定時制は新幹線の方がはるかに上の様です。

アビニョンTGV駅は2001年開業したばかり。冷たいミストラル対策のために乗客数の多いパリ方面行きのホーム側が防風ガラスで覆われています。2001年ブルネル賞を受賞。

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あとで在来線のアヴィニョン駅もちゃんと覗きに行きました。こちらは街の入口に近いところにあります。やっぱりここも駅舎は立派。

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ドームに覆われているのは他の駅と同じ。

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車両の色彩はなかなか斬新。

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電気機関車の顔はゲンコツ強面ですが、塗色は薄青~薄紫。

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後ろに続く客車は賑やかな色でした。

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さてあんまり駅に長居すると、動向者からイエローカードが出されてしまいますので、そろそろ街に出ますか~。

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