10月5日日曜日。雨。台風18号の接近に伴って、朝からひどい雨になりました。今日は雨の中、夕方になって買物に出ましたが、瞬時にびしょ濡れでした。
そんな訳で今日は先週日曜日の続きを。先週は心臓病学会のあと、先日ご報告しました様に石巻と女川を巡って帰って来ました。
帰りは石巻駅から仙石線で仙台に出ることに。石巻駅は平屋で横長。石巻駅は大正元年開業ですが、仙石線石巻駅(当時は宮電石巻駅)は昭和3年に開業。平成2年に現在の形に統合されるまで駅舎が別々だったそうです。
震災時には津波による旧北上川氾濫のため、駅とその周辺は一時水没したそうです。
駅構内や周辺には宮城県出身の漫画家、石ノ森章太郎のキャラクター。「石ノ森萬画館」が市内にあります。
私自身は微妙に世代のズレがあるのか、良く知らないキャラクターばかり。
う~ん・・・。
ホームに入ると、石巻線小牛田行きのキハ40。
チョッと引いてしまう塗色。
さて石巻から仙台へは一番安くて速いのは来た時に使った宮城交通のバスで約80分で800円。一方JRは2つの径路。一つは石巻線で小牛田へ出て東北線に乗り継ぐパターンで、朝の直通快速67分を除くと所要時間は84~131分。もう一つは途中バス代行輸送が続いている仙石線で100~129分。運賃はどちらも840円。ここはあえて海沿いの仙石線を選択しなければいけません。
仙石線はもともと私鉄の宮城電気鉄道が戦時買収で国有化された路線。改札を入って左手に仙石線専用のホームがありました。いかにも“国鉄駅”に軒先を借りた“私鉄駅”って雰囲気。
本来直流電化路線ですが、変電所が津波の被害を受けたため、石巻駅~陸前小野駅間は非電化で復旧。小牛田運輸区の陸羽西線色のキハ110系気動車が待っていました。
2011年7月16日に石巻駅~矢本駅間、その後2012年3月17日には矢本駅~陸前小野駅間で運行を再開していますが、陸前小野駅~高城町駅間はまだ不通。
石巻駅から矢本駅までは約15分。ここは航空自衛隊松島基地の最寄り駅だそうです。
ここから矢本駅~松島海岸駅間で運行されている代行バスに乗り換え。
宮城交通のバスが2台で運行していましたが、お客さんは1台でも十分過ぎるほど。
発車すると、ほどなく広大な田園風景。かなたに見える松並木が海岸でしょうか。
仙石線に沿って松島海岸駅までは約45分のバス旅です。駅近くの道路上に臨時の停留所が設置されていました。
川幅の広い鳴瀬川を渡って野蒜へ。水利の良い平坦な地形が津波の被害を拡げました。
河口では至る所で護岸工事。白波の向こうは石巻湾です。
東名(とうな)駅は従来より500m内陸部に移動して2015年度中に開業予定。バス停はあるけれど、駅はどこだか・・・。
東名から陸前富山にかけて仙石線は松島湾の海岸沿いを通っていました。バスの車窓からは高架になった工事中の仙石線の路盤がチラッと見えました。
松島湾にはたくさんの小島。
コンクリートの防潮堤の手前に仙石線の線路が走っています。
松島が近付いて来ました。
大勢の観光客で賑わう遊覧船の発着場を横目で見ると、間もなく仙石線の松島海岸駅に到着。
残念ながら松島に立ち寄って帰る時間はもはやありません。
やっぱり私鉄風の松島海岸駅からそのまま仙石線に乗車。
となりの高城町駅からやって来る電車は通勤電車の205系3100番代。もとは山手線で活躍していた電車です。
仙台駅までは約40分。仙台駅から新幹線に乗ってしまえば約1時間半で東京。被災地は存外近いのでした。
コメントする