1月19日月曜日。晴れ。朝は-1℃、日中は12℃。週明けのクリニックはそれなりの混雑でしたが、インフルエンザがピークを越えた様で、一時の凄まじい混雑振りではなくなって来ました。
今宵は大和市立病院の開放病床症例検討会でしたが、先日までの混雑状況から早々に出席を諦めておりました。少々落ち着いて来たとは言うものの、やっぱり夜7時に大和市立病院に到着するのは到底無理。お許し下さいませ~。
さて、少々ご報告が遅くなってしまいましたが、今日は先週1月11日から12日にかけてのカシオペア乗車の続きを。
伊達紋別を発車してから、編成最後部の12号車にある展望ラウンジへ。狭い通路、揺れる車内を4号車から12号車まで移動するのは意外に大変。車内販売のワゴンと遭遇すると擦れ違い困難。
途中、自動販売機が置かれたミニロビーが2か所、シャワールームが2か所。
展望ラウンジのある12号車の本来の役割は電源車。発電用のエンジンが積まれていて、編成全体に電気を供給しています。さらに売店や車掌室も設置されています。
最後部からの展望は・・・残念ながら真っ暗闇~。
それでも時折通過駅の灯りが後方へ流れて行きます。
駅を通過してしまうとまた真っ暗。ほとんど灯りがありません。展望ラウンジでしばし寛いでいるうちに夕食の時間が近付いて来ました。
今回予約が取れたディナーの時間は20時10分から21時30分まで。上り列車は全部で3クールのディナータイムが設定されていますが今回はその3クール目。ギリギリで予約が取れたのかもしれません。
食堂車は3号車。1階に通路と従業員用設備、平屋部分に厨房、そして眺望の優れた階上のすべてがダイニングルーム。
2階建てにすることにより、ダイニングルームの通り抜けを解消しています。
供される食事はフランス料理か和食の予約制。ディナータイム終了後には予約不要のパブタイムも設定されています。今回私どもはフランス料理を選択。
オードブル、魚料理、肉料理、デザート、それにパンとコーヒー。食器はカシオペアのロゴ入り。相棒が「ノリタケかな?」とパン皿をひっくり返して見たら何とWEDGWOODでした。良いか悪いかは別として昔の食堂車とは全く別物。庶民的な気軽さは無くなってしまいましたが、この非日常感は得難いものがあります。車内でこれだけの食事が摂れることが奇跡!?。
さらに揺れる車内で笑顔を絶やさず、絶妙のタイミングで料理のサーブと解説をし、要望に応じてカメラのシャッターまで押してくれるクルーの方々のプロ根性に感心。
食事も終盤に差し掛かった頃、函館駅に到着しました。
ここで進行方向が変わり、前後で機関車の付け替え。食事時間に重なっていなければ機関車交換を見に行きたいところでしたが、今回はチョッと引いて食堂車の2階席からホーム上の人達を観察。驚いたのは、編成の前後で行われる機関車交換を見るためにホーム上を右往左往しているのが“鉄”ばかりではなく、明らかに“素人”とお見受けする女性がたくさんいたこと。最近は寝台列車の旅が鉄道雑誌や旅行雑誌ばかりでなく、女性誌でも盛んに取り上げられているので、裾野の広いブームになっているのかも知れません。
食事が終わったところで、再度12号車の展望ラウンジへ。
函館までは最後部でしたが、函館から進行方向が変わって先頭に。津軽海峡線専用のED79形交流機関車の奮闘ぶりが目の前で見られます。ガラスに室内が反射してしまってうまく写真が撮れませんでしたが、今日の担当は4号機でした。
来春に開業予定の北海道新幹線との共用区間に入ると、路盤が良くなって揺れが少なくなり、俄然スピードアップ。そして青函トンネルに突入。通過には40分程かかります。
海底とは言ってもトンネル内は単調。若い頃はほとんど徹夜で夜行列車の旅を楽しんでおりましたが、私としたことがいつの間にか意識が遠のいて・・・。
寝ぼけてブラインドの下からのぞいた雪深い駅は一体どこでしょう?。
朝目が覚めたのは6時少し前の福島~郡山間。食堂車は6時半から営業開始ですが、前回の北斗星の時の混雑ぶりを思い出し、様子を見に行くと・・・大変、すでに隣の4号車まで列の最後尾が延びているではありませんか!。すぐに列に並びましたが、最初の回には漏れて30~40分待ち。それでも流れる朝の風景を愛でながら同好の士と談笑していればさほど苦痛ではありません。
メニューは洋朝食と和朝食。今回は洋朝食を選択。
残念なのは、下り列車の車窓なら広大な北の大地の中を走りながらの朝食になるのでしょうが、上り列車の場合は東京の通勤圏内にだんだんと近付いてしまうこと。東京が近付くと気分が沈んで行きます!?。下り列車に比べて上り列車が人気の無い所以でしょう。
今回乗車の記念にトートバック、キーホルダー、携帯ストラップを購入させて頂きました。少しでも運行収益に協力しないとね。
定刻の9時25分、上野の地上ホームの14番線に到着。青森で進行方向が変わって展望スイートの眼前に機関車。
青森からの牽引機は2輌のカシオペア専用機のうちのEF510形510号機でした。
機関車周りでは大勢の方が乗車の記念撮影。
EF510-500番代は2009年~2010年に製造された新鋭の交直両用電気機関車。青森からの長旅の疲れも見えません~。
上野地平ホームは頭端式。引き上げは推進運転。展望ラウンジ内で機関車と連絡を取りながら前方の安全監視をする「ラッパ屋さん」の誘導で、ゆっくりと車輛基地へ戻って行きました。
北海道新幹線開通の来春以降の運行がどうなるのかは未定。まだJRから正式の発表はありません。何とか残して頂きたいものです~。
コメントする