3月21日土曜日。春分の日でお休みです。時折小雨がパラつく生憎の天気でしたが暖かい朝でした。いつもの通勤時と同じ朝6時半に家を出て羽田空港へ!?。
8時20分の福岡便ANA243便に搭乗。機材はB777-200でした。機内誌の使用機材一覧に見慣れない機体があると思ったらシロナガスクジラ。だいぶ目が悪くなった!?。
到着は少々遅れて10時20分頃。福岡は晴れて春の陽気でした。10時38分発の地下鉄で博多駅に10時43分着。ホームに上がるとJR九州の特急たちが出迎えてくれました。
博多発11時04分の鹿児島本線門司港行きは、真っ赤な顔の813系。
本日最初の下車駅、遠賀川に11時53分に到着。
私としたことが初めて降り立つ駅です。かつては昭和36年まで芦屋線が、昭和60年まで室木線が分枝していました。
遠賀川駅は跨線橋も待合室も国鉄時代の雰囲気が残っていました。
残念ながら、駅舎の外観は改装工事中で撮れませんでした。
何故ここまで来たかと言うと、この近くの公園にD60型蒸気機関車が保存されているから。D60の保存機は全国でたった4両のみ。山口県の1両を除き他の3両は最後まで活躍していた福岡県内に保存されています。
遠賀町に隣接する芦屋町の高浜町公園に、目指すD6061号機は鎮座していました。近くには自衛隊基地(ここはかつては日本陸軍芦屋飛行場、戦後は米空軍芦屋基地だったそうです)。米軍への物資輸送のために終戦後建設された芦屋線の終点もこの近くにあったとか。
D60の保存機の中で唯一の切り取り型除煙板(いわゆる門デフ)装備機。
昭和39年に門デフに改造されています。
この門デフが好きなんですよね~。
特筆すべきは直方の汽車倶楽部の方たちによる徹底的な整備。屋外展示とは思えない美しさを保っていてピカピカ!。こんな良い状態の保存機は見たことありません。感謝です~。
D60はD50の従輪を2軸にすることによって軸重を軽減して規格の低い路線にも入線出来る様にした機関車。
キャブには改造プレートや細かい標記までしっかり復元。種車はD50282で昭和3年汽車会社製。昭和29年に浜松工場でD60に改造されたことが読み取れます。
大正時代の設計で、近代機には無い武骨な野武士の様なスタイリングが魅力。サンドボックスとスチームドームはまだ別々(一体化したのは昭和10年のC55以降です)。汽車会社製は角張ったサンドボックスが特徴。
動輪はスポーク。エアタンクのK.Kは小倉工場を意味します。
九州独特の煙の濃度を測るリンゲルマン濃度計も装備。
D60に改造されてからは大分に配置され、主に久大本線で使用。昭和45年以降は直方、若松に所属して筑豊本線筋で活躍。
昭和49年に若松で廃車になりました。その時期に北海道に行かずに九州に来ていれば・・・。現役時代に遭いたかったです~。
しばし眺めたあと遠賀川駅へ戻りました。
今度はこの機関車が最後に所属していた機関区があった筑豊本線の若松をめざします。続きはまた後日~。
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