1月17日日曜日。曇りのち雨。朝は1℃、日中は8℃。折角の日曜日はスッキリしない下り坂の天気。明朝にかけて雪になる予報も。
今日は終日自宅に籠って終日雑用。全く電車に乗らない日は久しぶりかも!?。少々運動不足です~。
さてカシオペア乗車から1週間が経とうとしていますので、今日はそのレポートの最終回を。
前夜は盛岡発車を見届けてから消灯しましたが、一晩中うつらうつらするだけで熟睡は出来ず。青森駅では時間調整のために長時間の運転停車。ここで進行方向が変わりました。牽引機は青函区間専用のED79型交流機関車に交代したはずですが、乗客の中で直接確認出来るのは1号車のスイート1番A個室展望室のお二人のみのはず。後で確認したところ、この日の牽引機は14号機だったそうです。
朝は5時代には起床。ちょうど青函トンネル内を走っているところでした。6時前には3号車の食堂車へ。前回乗車の際に少々出遅れて朝食が2巡目になってしまったので、今回は気合いを入れて早めに並びました。営業は7時からですが既に並んでいる先客の方がおられました。
食堂車の廊下で少しずつ明るくなる津軽海峡を眺めていればそれほど待ち時間は苦痛ではありません。沖合に函館山が見える頃には雲行きが怪しくなって来ました。朝6時35分に函館着。
函館で再度機関車交換。またまた進行方向が変わって6時49分に函館発。ほどなく食堂車の営業が始まりました。朝のメニューは洋朝食と和朝食の2種。今回は洋朝食を選択しました。
内容はビジネスホテルの朝食や喫茶店のモーニングセットとさほど変わりませんが、走る列車からの車窓が最大のご馳走です~。
外は雪と氷の世界。残念ながら駒ケ岳も山頂は雲に隠れていました。
いかめしで有名な森駅を過ぎると、しばらくは噴火湾沿いを走ります。時折コンテナ貨物とすれ違いますが、それ以外はレールを刻む音だけ。朝食後はその足で昨夜も訪れた12号車の展望ラウンジへ。
先頭では函館でバトンタッチした最終牽引機、DD51型ディーゼル機関車の重連がエンジンを唸らせながら奮闘していました。前位の機関車は見えませんでしたが、客車側は1100号機。
車窓には冬場でも穏やかな噴火湾が広がっていました。
森、八雲、長万部・・・。道内に入ってからは小まめに停車しますが降りる方はごく僅か。
吹雪の海岸沿いを疾走。
洞爺、伊達紋別、東室蘭、登別と進むうちに次第に天気が回復して来ました。
洞爺を過ぎる頃には雲の切れ間から青空も。
自室に戻ってのんびりと車窓を眺めていれば、贅沢な時間は瞬く間に過ぎてしまい、苫小牧、南千歳の次は早くも終点札幌。札幌には先行列車の遅れのため約5分遅れの11時20分頃到着しました。ホームに降りたった途端、関東では体験出来ない厳しい寒気に包まれました。気温は-5℃!。
凍てつくホームを先頭の機関車へ。前位は1093号機でした。ホームギリギリに停車するために機関車の鼻先しか撮れません~。
両機とも昭和50年製。この「カシオペア」と青森と札幌を結ぶ夜行急行「はまなす」が来たる3月に廃止されてしまうと失職してしまうはず。
乗客を降ろすと、10分程でそそくさと基地に引き上げ。
基地では今夕16時12分発の上り「カシオペア」として折り返すために慌しく点検整備されることでしょう。
さてこちらもゆったりしている時間はありません。改札を出て駅構内でそそくさと昼食を摂り・・・。
12時55分発のエアポートライナーで新千歳空港へ。札幌滞在はわずかに約1時間半!。
折角なので新千歳空港内の雪印パーラーでパフェだけ頂いてから飛行機に搭乗。
こうして私自身、昭和48年3月の急行「八甲田51号」から40年以上にもわたって脈々と続いた寝台客車の旅は終止符を打ったのでした~(涙)。