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陸羽東線

4月1日金曜日。晴れのち曇り。朝は10℃、日中は18℃。

4月最初の診療日。新年度のスタートは比較的平穏でした。インフルエンザや感染性胃腸炎の方はまだポツリポツリといらっしゃいます。

診療終了後は大和市地域医療センターへ。今夜は入会相談委員として入会希望の先生と面談。終了後はクリニックに戻って事務仕事。ふぅ~。

さてチョッとネタが古くなって来ましたが3月20日日曜日(春分の日)の話。日本循環器学会の帰り道、仙台から鳴子温泉へまわって1泊。翌日の振替休日3月21日月曜日の鳴子の朝は、晴れて気温は-2℃まで下がっていました。

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朝風呂に浸かってから宿をゆっくり出立。いつも朝早くから動くのに珍しいって?。・・・7時24分発の次は10時04分発まで列車が無いから仕方がないのです。

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あれっ、下りの新庄行き!?。・・・そう、少しだけ遠回りをしてから帰ります。

10時04分発の下り新庄行きもキハ110形2連でした。

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陸羽東線の車両は臨時快速「みのり」のキハ48系気動車以外は出会った限りはキハ110形に統一されているようでした。

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新庄行きは3番線から発車。鳴子を発車するとずっと上り勾配が続きますが、キハ110形は難なく軽快に登って行きます。紅葉で有名な鳴子峡は、列車内からはトンネルの狭間でチラッと片鱗が窺えるだけ。

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隣の中山平温泉駅の構内には、かつてここで活躍していたC58形蒸気機関車の姿がありました。

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荒廃が進んでいてホーム側からはナンバーが判然としませんが、C58形356号機のはず。宮古、盛岡、八戸と移動して、末期の1972年6月26日に小牛田へやって来て1973年6月16日付けで廃車になったカマ。

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陸羽東線の蒸気機関車に関して忘れられないのは、蒸気機関車の終焉時に起こった列車迂回の顛末。昭和48年4月11日22時40分に奥羽本線が土砂崩れで不通となったため、同夜の夜行列車は急遽北上線と陸羽東線を迂回することになり、上り寝台特急「あけぼの」と下り急行「おが2号」が陸羽東線回りとなりました。当然両列車ともC58形が牽引することに。当時は蒸気機関車の最末期で、特急や急行などの優等列車を牽引することは正に奇跡でした。更にその後に大規模な土砂崩れが続いて起こったため長期にわたって奥羽本線が不通に。連日ディーゼル特急「つばさ1、2号」と客車急行「津軽1、2号」が陸羽東線を迂回することになったのです。4月25日にはC58形が全廃されてディーゼル機関車DE10形に置き換えられたため、終焉の奇跡は2週間で幕を閉じましたが、劇的な最期でした。

その時のレポートは眞船直樹氏によって鉄道ファン1973年11月号、鉄道ジャーナル1973年12月号に発表され、さらに2002年7月発行の別冊歴史読本「再現鉄道大追跡」(新人物往来社)に再掲されました。

下の写真は別冊歴史読本「再現鉄道大追跡」(新人物往来社)より。

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私自身は当時は中学2年の1学期が始まったばかり。テレビニュースで迂回を知ったものの、遠征など出来るはずもなく涙をのんだのでした。

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さて現代に戻ると、今や定期の優等列車は消滅し、貨物列車すら無くなってしまった陸羽東線ですが、沿線風景は(おそらく)大きく当時と変わっていない様子。休日の午前中のためか、乗客は地元の方は少なくて、遠来の“乗り鉄”の方が多いかも。

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中山平温泉を出てサミットを越え、宮城県から山形県に入ると堺田。あとは山間の下り坂を赤倉温泉、立小路、最上と進み・・・。

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最上の駅では列車交換。

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最上を越えると、意外に広い盆地を軽快に飛ばします。

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大堀あたりでは、一時雪が降り始めました。

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五月雨ではなく雪解け水ですが、やっぱり“あつめて早し最上川~”。

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新庄が近付くと、雪がたくさん残っていて畑は真っ白。

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奥羽本線(山形新幹線)が左後方から合流して来てしばらく並走。線路幅が左右で異なっているのがお判りでしょうか。

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新幹線ホームを右へ迂回して狭軌の在来ホームに到着。

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高架では無くて普通の地平のホームに新幹線が並んでいるのも不思議な感じ!?。

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ここから新幹線で帰るのかって!?。いえ、もうチョッとだけ乗ってから帰ります。

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