4月25日月曜日。晴れ。朝は14℃、日中は22℃。
先日“良い季節になって内科はヒマに・・・”なんて書いたばかりでしたが、舌の根も乾かぬうちに今日は午後からとんでもない混雑に。連休が近付いて急に“心配”になった方々が週明けに集中した様子。
数年前からずっと健診で高血圧や糖尿病を指摘されているのに、何も連休直前にいらっしゃらなくても・・・。“急いで健診結果が欲しい”とか、“紹介状が欲しい”とか、挙句に予約外なのに“待ち時間が長い”とか仰られても、連休前の時間は限られていて、この期に及んではどうしようもありません。どうかご無体なことを仰らないで下さいませ~。
さて既に1ヶ月以上も前のことになってしまいましたが、今日は先月3月21日の東北横断レポートの最終回を。
陸羽東線から陸羽西線に乗り継いで新庄から酒田へ。酒田には12時18分に着きました。駅近くで昼食を済ませたあと、街の中を歩いて酒田で最も有名(!?)な山居倉庫へ行ってみることに。駅から徒歩20分ほどで最上川に繋がる運河沿いに倉庫群が見えて来ました。
山居倉庫は、米どころ庄内のシンボル的存在。元は明治26年に建てられた米の保管用倉庫だそうです。
今では一部は酒田市観光物産館や庄内米歴史資料館として使われています。裏へ回ると、よくポスターで見かける光景が・・・。
樹齢150年以上のケヤキが36本!。青葉や紅葉の季節が良さそうです。
ひとしきり倉庫の周囲を散策した後、また駅へ向かって行軍。朝からずっと列車に乗ってばかりでしたからせいぜい歩かないとね~。
酒田の中心街と思しき商店街も、休日の昼下がりゆえか人影少なくチョッと寂しげでした。最近、地方都市には有りがちなシャッター通りを抜けて酒田駅には14時過ぎに着きましたが、まだ少々時間があるので隣接する城下町、鶴岡まで行ってみることに。
鶴岡までは14時26分に秋田発新潟行きの特急「いなほ10号」がありますが、正統派“鉄”を自負する私としては、ここはのんびり14時30分発の酒田始発新津行きの普通列車でのんびり行くことにします。
まずは特急「いなほ10号」の見送り。E653系は1997年(平成9年)から常磐線特急「フレッシュひたち」用に製造された車両ですが、2013年9月から順次「いなほ」に転用されて2014年7月に置き換えが完了しました。
常磐線時代とは全く異なる日本海に沈む夕日と稲穂をイメージしたカラーリング。
「いなほ10号」を見送ってから、14時30分発の普通列車新津行きに乗り込みました。車両はキハ40+キハ47+キハ47の新津所属の3連。いずれも昭和50年代製造の国鉄車両です。
何と3両とも塗色はバラバラ。
新潟寄りは国鉄急行色ですが、国鉄時代のキハ47形には存在しなかった“なんちゃって国鉄急行塗色”です。
今や珍しくなった“サボ”も現役。
車内はほぼ国鉄時代そのものでした。灰皿が撤去された痕跡もそのまま。休日の午後のせいか車内はガラガラでした。
キハ40系は加速は鈍くて最高速度も低め。やっぱり前時代的な走りでした。汚れた窓ガラス越しの“米どころ庄内”の車窓は広々~。日射しがポカポカでふと記憶が飛びそうに・・・。いかんいかん。
鶴岡には15時05分着。駅舎は平成26年にリニューアルされたばかり。
鶴岡は庄内藩の城下町。鶴ヶ岡城址や鶴岡中心部は駅から少々離れていました。市役所近くには明治36年に完成した鶴岡カトリック教会天主堂。
国指定の重要文化財だそうです。
黒い聖母マリアはフランス・ノルマンディー州デリヴランド修道院からやって来たそうです。かつてアメリカ留学時代に出かけたプエルトリコの田舎町でも黒い聖母マリアを見かけましたが、はたして出自は一緒なのでしょうか。
そこから今度は市役所の脇を通って庄内藩校だった「致道館」へ。入場無料♪♪。
「致道館」は庄内藩酒井家9代忠徳(ただあり)が文化2年(1805年)に創設。文化13年(1816年)に現在地へ移され、明治6年(1873年)の廃校に至るまで多くの逸材を輩出したそうです。
さらに鶴ヶ岡城址の鶴岡公園内の大宝館へ。ここは大正天皇の即位を記念して大正4年(1915年)に建てられた建物。中には鶴岡に縁のある偉人たちの資料が展示されていました。
まだまだ見どころがありますが、このあたりで時間切れのため庄内空港へ向かうことに。庄内空港にはANA東京便が4便のみ。ANA400便17時55分発が最終便です。
折り返しのボーイング767-300は、故郷でお彼岸を過ごした方や観光客でほぼ満席でした。地元入りしていた代議士とお見受けする方もチラホラ。
黄昏の庄内空港を17時55分の定刻に出発。他に大型機は居りません。
離陸後すぐに夕闇が迫って来ました。ほんのしばらく水平飛行したかと思ったら直ぐに着陸体勢に。19時00分に東京羽田着。
結構遠くまで遠征したつもりでしたが、飛行機に乗ってしまえばアッと言う間に帰って来てしまいました~。(完)。
コメントする