さて今日は先週末の北海道行きのレポートの続きを。

3月5日日曜日は釧路地方は快晴でした。やっぱり“日頃の行い”が良いですからね～（！？）。朝の気温は－5℃で、この季節にしては暖かいほう。

下の写真はホテルの窓から見た釧路の海沿いの光景。

釧路川が海にそそぐ辺りです。雪は少ないけれど寒そう～。

旅先ではいつも早朝覚醒。早々に朝食を済ませてホテルをチェックアウト。8時には釧路駅に着いてしまいました。

改札を入ると1番線には8時23分発のスーパーおおぞら4号札幌行きが入線していました。

札幌には12時26分着の予定。

1番線ホームには嬉しいことに駅弁の売店があって、ホームでの立ち売りの方の姿も見られました。ただし売れ行きは・・・。

4番線には8時18分発の根室行き普通列車。根室には10時48分到着予定。

キハ54形500番台の1両編成でしたが、そこそこの乗車率。

キハ54形500番台は国鉄末期の1986年に29両製造された酷寒地仕様の気動車です。朝日にステンレスの車体が輝いていました。

隣の2番線、3番線ホームには古い上屋。かつては長大編成の列車が発着した長いホームは、今や無用の長物かも！？。

その長い2番線にたった1両の池田からの普通列車が到着しました。

こちらはキハ40形。やはり昭和50年代に製造された国鉄車両です。

さて今回の旅の目的は釧網本線に乗ること。そしてオホーツク海の流氷を見ることです。まずは「快速しれとこ」8時57分発網走行きに乗車します。実はこの列車を逃すと次は14時14分発の普通列車まで列車が有りません。網走まで行って今日中に無理なく帰るには、実質この列車に乗る以外の選択肢は有りません。

 

発車時刻の約10分前に列車が入線して来ました。やっぱりキハ54形500番台の単行。“単行”でも“列車”というのはこれ如何に・・・。

 

ビックリしたのは、乗客の殆どが観光客であること、そしてその半数以上が外国人であること！。

 

とても“地域の足”になっているとは言い難い状況が今のローカル線の現実。

特急並み（？）のヘッドマーク付きですが・・・。

 

快速列車ですので網走まで普通運賃3670円のみ。

 

「快速しれとこ」は定刻の8時57分に釧路駅を発車。しばらく釧路の市街地を走っていましたが、遠矢を過ぎると釧路湿原の真っ只中へ。

 

塘路駅で対向列車と交換。ここでは外国人観光客を含めて数人が下車。塘路ネイチャーセンターでは冬でも釧路湿原カヌー下りやワカサギ釣り、エコツアーなどがとり行われている様なので、そちらに参加する人達でしょうか。

 

強力パワーのキハ54の足回りは強靭で、軽快に飛ばします。

 

時折制動がかかるのは、エゾシカが行路を妨害するから。

  

 

  

沿線風景は雪のために、湿原なのか、牧草地なのか、はたまた荒地なのか全く区別がつきません。

 

茅沼駅はタンチョウヅルが来ることで有名ですが、残念ながら本日はツルの姿は無し。

 

かつての標津線（1989年4月30日廃止）との分岐駅であった標茶駅で若干の乗降。その後は摩周駅（旧称は弟子屈駅）でも若干乗客が入れ替わりましたが、依然として列車内は観光客ばかり。

 

隣の美留和駅の駅舎は貨物列車の車掌車でした。

 

知床斜里で地元の高校生が乗り込んで来て、やっと地域のローカル列車らしくなりました。知床斜里を発車すると、待望のオホーツク海が見えて来ましたが・・・。

 

期待していた流氷は影も形も無し～。青い海に僅かに氷片が浮かぶのみでした。

 

そして“オホーツク海に一番近い駅”として有名な北浜駅に差し掛かると、警笛を鳴らしながら最徐行で入線。ク〇ブツーリ〇ムのバッジを着けた団体さんが観光バスから乗り換えて来たのでした。きっと列車内から流氷を見る企画だったのでしょう。

満席の1両編成の列車にさらに観光バスの団体さんが乗り込むのには少々無理が・・・。終点網走までの４駅間は都会の通勤電車並みの大混雑になりました～。

終点網走駅は11時53分着。

 

北浜から乗車して来た団体ツアーの方々はまた観光バスに吸い込まれて行きました。

 

流氷があれば“流氷観光砕氷船おーろら”に乗るつもりでしたが・・・。

 

流氷が無ければただの遊覧船。試案のしどころですが、長くなって来たので続きはまた後日に～。