7月9日日曜日。晴れ。朝は24℃、日中は31℃。暑いけれど好天の日曜日となりました。

天気が良かったので、急遽、羽化のピークを迎えたという国蝶オオムラサキを見に出かけることにしました。

新宿駅から“8時ちょうどのあずさ2号”ならぬ“スーパーあずさ5号”に乗車。車両はE351系振子式特急電車。既に後継のE353系が2015年夏に登場しており、早合点して慌てて昨年の春に乗り収めをしたのですが、E353系の試験が不調でいつまでも量産されぬまま。いまだにE351系が現役を続けています。

 

隣のホームには“ホリデー快速富士山”に駆り出された189系の姿も。今や6両編成4本を残すのみで風前の灯。

 

8時ちょうどに新宿を発車。立川、八王子と停まり、高尾を通過すると俄然緑が濃くなります。下の写真は小仏峠を越えて鳥沢付近。

 

さらに笹子峠を越え、ブドウ畑の中を甲府盆地へ駆け下りて甲府には9時28分着。4分の乗り継ぎで211系の普通電車小淵沢行きに乗車して9時59分に日野春に到着しました。

 

日野春駅の木造駅舎の佇まいは昔から変わらぬまま。

 

軒下には燕の巣がたくさん。

  

長坂、日野春、穴山あたりは、日本の中でも有数の国蝶オオムラサキの多産地。高校時代からこの季節になると時々来ていました。直近は2年前と7年前。

 

八ヶ岳の輪郭もうっすら見えていました。

 

周辺を散策すればもちろん野生のオオムラサキに出会えますが、最近は安易に北杜市オオムラサキセンターにお邪魔しています。へへっ。

 

早速鉄骨ネット張りの生態観察施設「びばりうむ長坂」へ。

いましたいました！。飛翔しているもの、葉上で休んでいるもの、樹液を吸っているもの・・・。オオムラサキは野原で花を訪れることはなく、雑木林内でクヌギの樹液に集まります。

 

鮮やかな青紫色の個体はオス。

なかなか翅を広げてくれないので、写真を撮るのは根気が必要。

 

一方、メスはオスより大振りでどっしり。

 

メスは青紫色の斑紋の無いシックな出で立ちです。

 

それにしても迫力の大きさ～。

 

食草はエノキ。蛹がいくつも付いていました。右下のものは羽化直前。

  

葉上には卵も。今回は幼虫はついに見つけることが出来ませんでした。

 

敷地は広大ですべてを回りきることは困難。入り口付近のハグロトンボに別れを告げて・・・。

 

日野春駅を12時19分発の普通列車で甲府へ。

 

甲府で「ほうとう」のランチ。やっぱり暑い時には熱いものを食べなきゃね～！？。

 

14時09分発の「スーパーあずさ18号」に乗って、早くも15時33分には新宿に戻って来ました。ううっ、暑い～。