医療法人 恒和会 宗内科・循環器科:神奈川県大和市鶴間にある循環器専門医による内科、循環器科クリニック tel:046-293-7774 fax:046-262-4445 E-mail: naika@yamatoclinicmall.com

予約はこちら!!
宗内科・循環器科 ホーム > 院長ブログ

« 前 | メイン | 次 »

蒸気機関車配置表

今週は不安定な天気。3月5日月曜日の午後から3月6日火曜日の未明にかけては激しい雨。3月7日水曜日は一時青空が見えたものの、また3月8日木曜日は終日雨になりました。気温も月曜日は朝から12℃、日中は16℃まで上がったのに水曜日、木曜日は真冬の気温に逆戻りして、特に木曜日は日中でも6℃止まりでした。

クリニックはこんな不安定な気候のためか、かぜ症状の方がたくさん。先週末は気温が高くて強風だったために花粉が大量に飛散。そのため花粉症の患者さんの中には昨年効いていたお薬で抑えきれないと受診される方がちらほら。水曜日はなぜか連続して胸部の違和感や動悸を訴える方がいらっしゃって検査が立て込みましたが、これも気候の影響でしょうか。

先日近所の書店で「資料原版復刻全国蒸気機関車配置表」(徳永益男所蔵、松本謙一解説。イカロス出版。2018年1月31日発行)を見つけました。

DSC04690 (2) 

中を見ると・・・薄汚いコピーに何やら意味不明の数字と記号の羅列!?。

DSC04696 (2) 

いやいや、これはとっても貴重な資料。昭和6・13・19・24・30・34・44年の蒸気機関車配置表なのです。

特に戦時中の資料は極秘扱い。昭和19年の配置表にはどのページにも“省外極秘”とか“軍資秘”のスタンプが押されていて時代背景が推察されます。樺太鉄道局の配置表も。

DSC04694 (2) 

この本の私なりの楽しみ方の1例を呈示しますと、例えば下の写真は昭和50年3月に私が北海道の岩見沢第一機関区で撮影した9600型蒸気機関車59610号機の最晩年の姿。大正10年11月に川崎造船所(兵庫)で新製され札幌管内に配属て以来、昭和50年8月に廃車されるまで一貫して北海道で活躍した機関車です。

img161 (2) 

昭和6年の配置表で探すと、根室本線の新得機関区に59610の数字を見つけました。新得機関区は根室本線最大の難所、狩勝峠越えのための前線基地でしたので、日夜峠越えに活躍していたことでしょう。

DSC04698 (2) 

昭和13年、昭和19年の配置表ではそのまま新得機関区に残存していましたが、戦後の昭和24年の配置表では富良野に移動になっていました。元の新得機関区には新鋭強力機D51が配置されており、狩勝越えの職を追われたのでしょうが、根室本線や富良野線でのんびり過ごしていたのかもしれません。さらに昭和30年の配置表では道央の岩見沢機関区へ移動となっています。

DSC04699 (2) 

以後は終生岩見沢機関区で過ごしていたようですが、昭和34年の配置表では昭和30年には無かった数字に付けられた符号によって機関士座席が右側に改造され、動力逆転機と煙除けが装備され、入換専用機になったことが判ります。少なくともこの頃からは本線運用に就くことなく黙々と岩見沢構内で入換作業をこなす日々を送っていたのでしょう。そして廃車目前に私が巡り合ったというわけ・・・。

人それぞれにドラマがある様に、機関車1台1台にもドラマがあります。そんなことを空想しながら数字と記号の羅列を眺めていると、瞬く間に時間が過ぎて・・・。何と不健康で非生産的なこと!。鉄道とはまさしく金を失う道であります。

それにしても国鉄営業線から蒸気機関車が消えてから40年以上が経過。今さらこのような本を出版して営業的に成り立つのでしょうか~。

| | コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 蒸気機関車配置表

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.yamatoclinicmall.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/3162

コメントする

詳細 パソコン画面表示 スマートフォン画面表示