皆様あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて今年最初のヘッダーの写真は2022年に因んでD51型蒸気機関車222号機の写真です。当時南延岡機関区所属の機関車で1972年に宮崎駅で撮影したもの。
昔の夜の駅の雰囲気が結構お気に入りの写真です。
222号機はチョッとしっくり来ない数字の並びですが、実は今回は再掲で、前回はもう少ししっくり来る平成22年(2010年)2月22日のゾロ目の日に使ったもの。コロナ禍で新ネタが無いので使い回しになってしまいました~!?。前回掲載時のD51型222号機の解説はこちら→。
この写真を撮った翌朝、宮崎の北、高鍋駅近くの小丸川鉄橋で宮崎へ戻って来る222号機に再度遭遇。
駅の反対側に回って高鍋駅の発車も見送ったのでした。
その後222号機は1973年1月に廃車となりましたが、前年の1972年5月に本土復帰を果たしたばかりの沖縄県に贈られることになり、当時の国鉄職員や一般の方々の募金で1400万円かけて海上輸送。那覇市の与儀公園に保存され余生を送ることになりました。
さて、ここからが新ネタ。2019年3月に沖縄に出かけた際、その与儀公園に立ち寄って222号機と実に42年ぶりに対面して来ました!。
1973年の初対面時は前任地の熊本機関区ゆかりの青ナンバープレートを装着していましたが、赤ナンバープレートになっていました。
当時こちらは中学生でしたが、いつの間にかとうに還暦を過ぎた年齢になっていました。
最近整備された様子で手入れの行き届いた姿に一安心しました。説明板には沖縄で保存されるに至った経緯が書かれていました。
さて、当時の南延岡機関区でのD51の僚機は19両。翌日の宮崎機関区ではその1両である714号機が仕業点検中でした。
やがて上り貨物の先頭に立って・・・。
盛大にドレインを切って元気に出発して行きました。
この714号機は1973年7月に廃車になりましたが、廃車後は鹿児島県のジャングルパークに保存。かつて鹿児島で日本心電学会が開催された際にチラッとその姿を見かけましたが、老朽化により2015年4月に解体されてしまったそうです。う~ん、残念。
もう1両の僚機、1032号機には2013年9月に大分県の湯布院で遭遇しました。既に相当荒廃した姿になっていました。日本の経済発展を支えた貴重な産業遺産にも拘わらず自治体は保存継続の意欲無し。
このまま撤去・解体かと思われましたが、2017年になって市は引き取り手を募集。
3次募集で移設費に係る補助金500万円交付を条件に何とか引き取り手が決まって2019年3月にめでたく移設されたそうです。やれやれ・・・。
現在保存に向けて整備中とのこと。新しい引き取り手の下で末永く継続保存されることを祈るばかり。
蒸気機関車全廃の頃は、ブームに乗って各地で蒸気機関車保存が盛んに行われましたが、経年劣化で解体の憂き目に遭っている仲間も各地で多くなって来ました。輿入れ先によってその扱いは千差万別。
222号機も是非とも末永く大切に保存して頂ければと願うばかりです。