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卯原内の96

9月11日月曜日。曇り時々晴れ。朝は25℃、日中は31℃。朝は湿度が90%以上あってムシムシ。天候が不安定との予報でしたが、何とか雨は降らずに持ち堪えてくれました。

今日のクリニックは朝から混雑気味。先週末、台風の影響で来院出来なかった方が数人。夏の疲れのためか体調を崩されたご高齢の方がチラホラ。かぜ症状の方の中には高熱の方も。

8月28日~9月3日の新型コロナ感染症定点把握のデータを見る限り、全国平均、東京都、そして神奈川県でもまだまだ増加の一途を辿っています。

さて今日は夏の北海道行きの続きを。

8月13日日曜日はオホーツク海側サロマ湖東側の常呂町でサイクリング。その後網走方面へ向かいましたが、途中で茫洋たる湿地蒂が見えて来ました。秋になると(ちょうど今頃です!)真っ赤に色付くサンゴ草で有名な能取(のとろ)湖です。

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湖岸に沿って、1987年に廃止になった旧国鉄の湧網(ゆうもう)線(中湧別駅で名寄本線から分岐してサロマ湖、オホーツク海、能取湖、網走湖の沿岸を通って網走駅に至る路線)の線路跡がサイクリングコースになっていました。国道沿いのサイクルステーションの能取駐車場で一休み。

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そこからしばらく走ったところ、卯原内(うばらない)駅跡で蒸気機関車を発見!。

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湧網線を走っていた9600形蒸気機関車でした。1913年~1926年にかけて770両造られた貨物列車牽引用の機関車です。

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9600形のなかの444号機がこの49643号機。1920年(大正9年)8月生まれなので今年で満103歳。

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兵庫の川崎造船所で誕生してしばらく東北地方で活躍したのち、1944年7月に北海道に渡って来ました。

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北海道では当初から1970年3月31日付で廃車になるまでずっと北見機関区に配属されていました。

機関助手側のナンバープレートの横には「ボイラ59696」の小プレートが残っていましたが、59696号機は同じく北海道で活躍した機関車で1974年3月25日付で稚内で廃車になっています。ボイラを交換した??ってことでしょうか。

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テンダー(炭水車)は古典的なタイプ。

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デフレクターは前端を切り取られ、典型的な北海道タイプの機関車です。

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国鉄最後の蒸気機関車は近代機ではなくて、意外にも北海道追分機関区に入れ換え用に残った無骨な大正生まれの老兵9600形でした。速度は出なくても力持ちで末期まで愛用されたようです。

後ろには旧型客車オハ47508。1987年3月に湧網線が廃止になってからほどなく搬入されたのでしょうか。

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車内に入ると、木製の床、ニス塗りの壁、モケット張りの背もたれ、文字通り紐を編んだ網棚、北海道用の二重窓・・・。う~ん、懐かしくて涙が出そう!?。

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2両とも雨ざらしで保存状態は良くありませんでした。行く末がとっても心配~。

さてこれから網走へ急ぎますが、続きはまた後日に~。

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